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はじめまして2018年ウォン・カーウァイ監督の「欲望の翼」がデジタルリマスターされてリバイバル公開されましたね。
この欲望の翼という作品は音楽が全編ラテンミュージックを使用していて、映像と合っていて最高なのですが、オリジナルサウンドトラックが未発売なんです!
当時(1992年)の私も、この音楽かっこいい!欲しい!とおもっていろいろ調べました。
今のように便利なネットはなかったので、大型CDショップなどで店員さんなどに聞いてなんとか入手しました。
では、どんな楽曲が使われているのか、どんなCDを買えばいいのか。答えは簡単です。
このCD2枚を買って下さい!!!
まず一枚目。
「ザビア・クガート楽団」のベストアルバム
「欲望の翼」で使用されている、ザビア・クガートの楽曲は以下の6曲です。
「My Shawl」
「Perfidia」
「Maria Elena」
「El Cumbanchero」
「Siboney」
「Jungle Drums」
さらに「My Shawl」など曲によっては何度か録り直しをしていますのいつくかのバージョンが存在します。
このアルバムは1960年代初頭のマーキュリーで録音されたもので、欲望の翼で使用されたものと同じバージョンとなっていますし、6曲全て収録されています。
一言で言えば最高!
そして二枚目はというと、
「ロス・インディオス・タバハラス」のアルバム
「欲望の翼」で使用されている、ロス・インディオス・タバハラスの楽曲は以下の2曲です。
「Always In My Heart」「You Blong to My Heart」
ベストも何枚か出ていますが、必ず「Always In My Heart」という曲が入っているのを買って下さいね。
欲望の翼のメインテーマであるこの曲、以外にほとんどのロス・インディオス・タバハラスCDに収録されてないんです。
まあこれが一番おすすめです!
この2枚があれば、あの「欲望の翼」の熱帯夜やジャングルの風景がよみがえってきますよ!
暑い夏にピッタリの音楽です!
※しかし、残念ながらこの・インディオス・タバハラスのアルバムは注文後にアメリカから輸入されるため値段も高くなっていて、日本国内で安いCDが今流通してないのが現状です。
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※2020年7月現在の情報です。
今回ご紹介したロス・インディオス・タバハラスの「ALWAYS IN MY HEART」やその他の代表曲、ザビア・クガートの曲もほとんど(My Shawlなど別バージョンのみ)聴けます。
もちろん他のラテンバンドも聞けますよ。
欲望の翼ってどんな映画?
「いやー音楽の前にこんな映画知らないよ!」という方の為に簡単に「欲望の翼」という映画について説明します。
劇場公開年 監督とカメラマン
1990年ウォン・カーウァイ監督作品。
日本公開は1992年です。(91年の第4回東京国際映画祭が日本初公開)
公開当時は知る人ぞ知るという感じの映画でした。
クリストファー・ドイルによるストップモーション撮影や手持ちカメラのブレブレの映像も衝撃を与えました。
二度と見られない出演陣
またレスリー・チャン、マギー・チャン、アンディ・ラウ、カリーナ・ラウ、ジャッキーチュン、トニー・レオン(最後にちょっとだけ)という出演陣の豪華さも話題になりました。
映画の歴史を変えた
それまでの香港映画というとブルース・リー、ジャッキー・チェンのカンフーものかミスターBOOシリーズのコメディ映画が主流でした。
その後ジョン・ウー監督「男たちの挽歌」を代表する香港ノワールというヤクザ・ギャング映画が作られ、世界の映画作家、映画ファンに多大な影響を与えました。
ウォン・カーウァイのデビュー作「いますぐ抱きしめたい」もこの香港ノワールの流れをくむ作品でした。
つまらなくはないのですが、まだ彼の才能が開花する一歩手前という印象でした。
そしてこのウォン・カーウァイの「欲望の翼」でついに香港映画の新たな流れが生まれました。
香港映画の若い女性のファン獲得
フランスのヌーベルヴァーグの影響を受けた革新的な映像と撮影技術、今までの香港映画とはひと味もふた味も違うスタイリッシュな美術で、世界中の人々を熱狂させました。
一部に熱狂的ファンは存在していましたが、香港映画とはあまり縁がなかった若い女性ファンの獲得に成功したのも驚きでした。
そしてさらにそれが昇華したのが3作目の「恋する惑星」です。この作品でウォン・カーウァイは世界的映画監督になりました。主演の金城武、フェイ・ウォンは日本でもたくさんのファンを生みました。
「恋する惑星」のサントラに入ってないジュークボックスから流れるあの曲って何という記事も書きました↓
未見の方は、ぜひこの映画の歴史を変えた作品を見てみて下さいね!
香港も中国返還後は、映画が下火になってしまった感が拭えません。
2000年代は、アジア映画でインパクトを与えているのは韓国映画になりました。
もう一度香港映画で、世界をあっ!と言わせてくれる作品が出てくるのを心待ちにしています。
ラテンミュージックにはまった方へ
さらにこの映画でラテンミュージックにはまってしまったという方に、ザビア・クガートとロス・インディオス・タバハラスについて少し説明します。
・ザビア・クガート

ザビア・クガート(1900-1990)はスペイン出身のラテン楽団のバンドリーダー。
幼い時にキューバに移民してラテン音楽を吸収する。
1930年〜40年代にアメリカ合衆国で人気を得て、ラテン音楽ブーム・その後のラテン音楽定着に貢献した一人です。ルンバの王様という異名で呼ばれ、日本でも人気のあるラテン音楽のレジェンド。
・ロス・インディオス・タバハラス

ブラジル出身の兄ナタリシオと弟アンテノールの兄弟で組んだギター・デュオ。
アメリカで「マリア・エレーナ」がヒットして人気を博す。日本でも1961年に放送開始された伝説的番組「シャボン玉ホリデー」のエンドクレジットに「スターダスト」が使用されました。
ザ・ピーナッツの二人が「スターダスト」を歌っていると、ちゃちゃを入れてくるクレイジーキャッツのハナ肇にひじ鉄を入れて、エンドクレジットが流れるバックにロス・インディオス・タバハラスのメロウな「スターダスト」のギターサウンドが流れてくる。
もう最高におしゃれで、センスにあふれた構成にノックアウトです。昔のテレビって本当に素晴らしい!
彼らの「ALWAYS IN MY HEART」は欲望の翼のメインテーマの役割を果たしています。
(@byebyeamaryllis)