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2025年の大河ドラマは江戸時代の版元・蔦屋重三郎を主役にした
「べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜」が放送されますね。
次々とキャストが発表されていますが、
新人女優の中島瑠菜さんも出演されます。
2021年松竹オーディションでグランプリ受賞した、期待の女優さんです。
そんな中島瑠菜さんが演じるのは、
かたせ梨乃さん演じるきくが経営する「二文字屋」で働く、ちどりという遊女です。
この二文字屋は、吉原の河岸見世という場所に店を構えていました。
知っていると、ドラマも楽しめるとおもうのでさっそく行ってみましょう!
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吉原にある河岸見世ってどんなところだったの?
大河ドラマ『べらぼう』の舞台の一つとなる江戸の一大歓楽街・吉原。
吉原は明暦に今の日本橋人形町付近から浅草寺裏に移転しており、
元々あった最初の吉原を元吉原、移転後を新吉原と呼んでいます。
吉原は横長・長方形の区画をしており、敷地面積はおよそ2万坪ほどありました。
吉原の出入り口は一つだけ
吉原には大門(おおもん)といわれる、正面入口からしか入ることができません。
出口も入口と同じく大門だけです。
さらに吉原の周りは堀でぐるりと囲まれていました。
その堀(大溝)は、お歯黒(はぐろ)どぶと呼ばれていました。
これは遊女たちの化粧であるお歯黒を、
生活排水の役目もしていた堀の水に流して捨てていたので
黒く濁ったからと言われています。
吉原の光と影
吉原の外周であるお歯黒どぶの東西に沿って店を構えている最下層の妓楼こそ、
ちどりが働いている河岸見世(かしみせ)です。
大門から見て右の端が西河岸、左が羅生門河岸と呼ばれていました。
吉原のイメージは豪華絢爛?!
吉原の大門をくぐると、仲の町と呼ばれる表通りがどーんとあり、
その両脇に引手茶屋、さらに横道に入ると二階建ての高級な妓楼が立ち並んでいました。
私たちが時代劇などで目にする吉原は、このメインストリートが中心の豪華絢爛なイメージでしょう。
また吉原で働く遊女は、歌舞伎などでも盛り上がる花魁道中や、浮世絵師の描く錦絵を思い浮かべる人も多いでしょう。
そのまばゆいばかりの光のすみっこには、年をとりすぎた・病気・客に人気がない・逃亡などトラブルを起こしたなど、
さまざまな理由でこの河岸見世で働かざるをえない遊女もたくさんいました。
そのかわり値段が安かったので、客の需要はありました。
光と影、江戸の一大歓楽街である吉原の中でもこういった差があったのは案外知られていない事実です。
さらにこの河岸見世にも位があり、最下層は切見世(きりみせ)や局見世(きょくみせ)と呼ばれていました。
河岸見世で働くちどりのような遊女たちと、主人公の蔦屋重三郎がどう関わっていくのかも
注目して観ていくとより楽しくなるとおもいます。
では最後まで読んで頂きありがとうございました。
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(@byebyeamaryllis)