大河ドラマ【べらぼう】橋本淳演じる『北尾重政』ってどんな浮世絵師なの？

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2025年の大河ドラマは江戸時代の版元・蔦屋重三郎を主役にした

「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」が放送されますね。

※大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」@berabou_nhk Xより

橋本淳さんも出演されます。

※大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」@berabou_nhk Xより

舞台出演も多く、演技もうまいので期待ですね。

そんな橋本淳さんが演じるのは、北尾重政という浮世絵師です。

一般にはあまり知られていない浮世絵師ですが、どんな人物だったのでしょうか？

知っていると、ドラマも楽しめるとおもうのでさっそく行ってみましょう！

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北尾重政ってどんな浮世絵師？

1739年（元文4年）〜1820年（文政3年）

北尾重政の幼少時にとても重要なのは、書肆（しょし）の家に生まれたことです。

父の須原屋三郎兵衛は、江戸小伝馬町にある書肆を経営していました。

書肆とは、書籍を出版したり販売するところです。

補足

今でいう出版社と本屋が合体したようなところというのが、近いかもしれません。

子供の頃から、本に囲まれた重政は幼くして家業を手伝ううちに絵を独学で覚えていきます。

独学とは！元々絵の才能があったんですね〜

初期は西川祐信や鳥居清満の画風を取り入れ、

鈴木春信や勝川春章などにも影響を受けた絵を描いていました。

また名前の由来となったとされる北尾辰宣(きたおときのぶ)は、当時の大阪の浮世絵師です。

北尾重政の出世作は？

安永5年（1776年）べらぼうにも登場する勝川春章と合作した『青楼美人合姿鏡』を刊行します。

合わせて読みたい↓

大河【べらぼう】前野朋哉演じる『勝川春章』ってどんな浮世絵師なの？

これは実際の吉原の遊女たちの芸事などを、日本の四季に合わせ艶姿を描きだした豪華本です。

巻末には遊女たちの発句（俳句）が載っていて、彼女たちの教養の高さも知れ好評を得ます。

これを企画し出版したのが、べらぼうの主人公蔦屋重三郎です。

蔦重はゆかりある吉原に関する本を出版して、大成功をおさめていきます。

補足

また青楼美人合姿鏡は、江戸の大火後の新吉原での描写なので資料としても貴重なものとなっています。

北尾重政はこのあたりから自身の画風を確立していきます。

このへんの話がドラマでも出てくるか注目です。

教養のある重政の元にはのちの有名人がたくさん集まる

北尾派の祖ともなった北尾重政。

弟子もとっており、その中からはのちの有名人も輩出しています。

北尾政演

のちに戯作者として大人気作家となる山東京伝（さんとうきょうでん）は、

北尾政演として重政の門下で絵画を学びました。

なので山東京伝は自分の本の挿絵も描いちゃうマルチ作家です！

山東京伝:滑稽洒落第一の作者 (ミネルヴァ日本評伝選)

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鍬形蕙斎

最近は略画がゆる絵と人気の鍬形蕙斎（くわがたけいさい）も、北尾政美として重政の弟子でした。

北斎漫画もこれを参考にしたのかな〜まあ江戸時代には著作権なんて概念はありませんからね

蕙斎略画全集: 鳥獣・人物・草花・魚貝・山水江戸のおもしろスケッチ帖

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芸艸堂

直接の弟子ではなにのですが、売れる前から喜多川歌麿にも世話を焼いていたようです。

補足

歌麿の師匠は、妖怪画で有名な鳥山石燕（とりやませきえん）。

歌麿は石燕の門下生時代に蔦屋重三郎と出会いました。

蔦屋重三郎とは強い繋がりのある重政なので、

歌麿を交えた関係性がどうドラマに絡んでくるのでしょうか。楽しみです。

多彩な重政

絵だけではなく俳諧を嗜み花藍の号を受け、書道もうまく文字書きの仕事もこなしていた重政。

歳を重ねていくと、一枚絵や肉筆画に移っていく浮世絵師も多くいましたが、

重政は晩年まで、若手や有名画家でない人がやることが多かった挿絵など本の仕事をしています。

これはやはり書肆の家に生まれ、本というものが大好きだったといわれています。

どうですか？

重政は一般的にはあまり有名でない浮世絵師かもしれませんが、

関わっている人物は『べらぼう』にも登場する有名人がとても多いです。

ぜひ橋本淳さん演じる、北尾重政に注目して観て下さいね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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