【感想】『トム・クルーズ』主演映画「卒業白書」白ブリーフで踊り狂うトムに何を見るか? ネタバレあり




みなさんどうも、現役古本店員ポーです @byebyeamaryllis

今回は誰もが知っているアメリカのイケメン俳優トム・クルーズの初主演映画で、1983年「卒業白書」を紹介しますね。

作品の解説になってしまうのでネタバレもありますので、まったく予備知識なしで見たいという方は、ぜひご覧になってからまたのご訪問お願いしますね。

では、行ってみましょう!

 

「卒業白書」 基本情報

監督はポール・ブリックマン。

主演はトム・クルーズ、レベッカ・デモーネイ。

1983年のアメリカ映画です。

 

「卒業白書」 若き日のトム・クルーズの白ブリーフ姿

トム・クルーズの出演映画はたくさんあり、みなさん一本ぐらいは見たことある人がほとんどだとおもいます。「卒業白書」はアメリカでは有名な一本ですが、日本ではかなりマイナーな作品ですね。

またこの映画トム・クルーズが、家で一人踊るシーンがすごい有名です!いろいろな作品でパロディとしても出てきますよ。

そのトムが踊るときの格好が、シャツ白ブリーフ白靴下のみなんです。時々トムがブリーフ一丁で踊っている映画と紹介されている記事を目にしますが、それは間違えです。シャツ白ブリーフ白靴下です。

そこすごく重要です!!!

シャツから時々チラチラと見えるか見えないかの、白ブリーフ感が良いのです!

主人公は家に誰もいない開放感から踊るのですが、靴下は履いているということで、羽目を外したいけど一線は越えられない、この主人公の生真面目さや神経質なところもこの3点セットでちゃんと描いています。

あと細かいのですが、靴下の裏も一瞬見えるのですが、汚れているのです。そのへんも高校生の汗臭さみたいなものを絶妙に表現していて素晴らしいです(ただ何テイクも踊ったから汚れただけなんじゃ・・・)

そしてソファーに豪快にダイブすると、トムのブリーフも豪快にご開帳。

今までチラチラだった気になる白い聖域が、ここで一気に開放されるという計算された演出です!(本当かな・・・)

もし最初からブリーフ一丁で踊るなら、このシーンは映画史に残る名シーンにはならなかったでしょう。

トム・クルーズはこの映画で、主役級のスターの階段を一気に駆け上ることになります。

と、なんで私はこんな白ブリーフの話題で盛り上がってしまったのでしょか!もうブリーフで600文字以上も使ってしまいました。

 

意外と深いストーリー 子供が大人になるお話

大まかなストーリーは、両親が旅行で留守の間に、売春婦を呼んで童貞を捨てようとたくらむトム演じる高校三年生のジェエル。

そこからいろいろな問題が勃発し、右往左往の大騒ぎ。

とにかく両親が帰ってくるまでにすべての問題を解決しなくちゃ!というドタバタ青春映画です。

こうやって書くとほんとバカ映画のように聞こえますが(まあ半分ぐらいはバカ映画ですが・・・)、
なかなか意味深で見せ方のうまい映画なんです。

 

母親の大切なクリスタルを守れ!

この映画の最も注目するべきは、トムのブリーフ!ではなくて、
両親のリビングのど真ん中に飾られている、クリスタルの置物です。

ど真ん中に置く事で神格化・重要性を見せています。クリスタルは透明なので純粋さ、また形は女性器も象徴しているかもしれませんね。

このクリスタルには、純粋な母性、子供の成長、親からの巣立ち、恋愛感情、子供の自立などいろんな意味が込められています。

次々とクリスタルが持ち去られる意味

クリスタルの置物はまず売春婦のラナに持ち去られます。

これは、母親から息子を奪い取る女性を象徴させています。
これはいずれ成長という過程で恋愛感情から誰もが経験するべきことです。

子供はやはりお父さん・お母さんが一番好きです。

まだジョエルは大人ではないので、母親の象徴であるクリスタルを必死で取り返そうとします。
劇中では高価だからとか、母親が一番大切にしているからという理由ですが、深層心理的には母性を求めているという表現です。

一度はクリスタルを取り返しますが、最後にラナのヒモであるグイドにクリスタルどころか家具一式をとられてしまいます。

リスキービジネスで大儲けしたお金と家具一式を引き換えるのですが、最後に返してもらうのがこのクリスタルです。しかもグイドは返すときに「ほらよ!」とクリスタルを天高く放り投げます。

間一髪ですべりこんでキャッチし、両親の帰宅にもギリギリ間に合い、クリスタルを寝室に戻すジョエル。

ヒビは象徴 息子と母親の関係性

「よし!すべて完璧」とおもうと、母親が「あんたいったい何してたの!」と怒り出します。

母親はクリスタルにヒビが入っているというのです。劇中ではクリスタルにキズがつくシーンは一つもありません。ジョエルも首をかしげて「えっ?どこに?」という感じでヒビが入っていることすらわからないというシーンになっています。

もうわかりましたね。
ヒビが本当に入っているかは、この映画には関係ありません。クリスタルが高価であるということも表面的な事実でしかないのです。

ヒビも象徴です。母親と息子の間にはもう取り返しのつかないヒビが入ってしまったということです。

女性を知り、自身でお金を稼ぐことを体験したジョエル君。

しかしこれは大人になることの通過儀礼であり、自然なことです。またここから新たな親と子の関係性がもたされていくのです。

という感じで、かなり小道具をたくみに使って人の心理を表しているところがこの映画のちょっと他の作品とは違うよというところです。

 

「卒業白書」 ポルシェは父親の象徴

もうこれも同じ説明になってしまうので、省きますが父親所有のポルシェ。これも父親への反抗や父親からの離別を象徴していますね。

ちなみにラナに水没させられてしまう、父親の車は1982年式のポルシェ928です。

もったいない~!

この映画の舞台はシカゴですので、この水没させられる場所はミシガン湖ですよ。
あなたがもしミシガン湖を訪れる機会があったら、卒業白書を思い出して下さい(笑)

 

「卒業白書」 裏話

主役のトム・クルーズと売春婦を演じたレベッカ・デモーネイは、この撮影で意気投合し実際に付き合うことになります。

レベッカ・デモーネイは1992年の「ゆりかごを揺らす手」という映画で、復讐に燃える怖いベビーシッターを演じ自身の代表作となりました。

でもやっぱり彼女はこのラナが一番いいですね。怪しげでキュートでエロティックで、でもいつも少し寂しげで、いろんな感情を持った女の子を好演してましたね。

ラストシーンの服もおもいっきりノーブラとわかる衣装で、当時はびっくりしました。
こんな人は普通に街を歩いているなんて「アメリカってすげえ!」と本気でおもいました(笑)

2人は2年半ほど同棲生活を続けましたが、別れてしまいます。

さあそんな「卒業白書」、一度見たことがあるという方も、いろいろ考えながらぜひもう一度見て下さいね。

では最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

現役古本屋店員です。40代中年。映画・漫画・アニメ・歌舞伎・落語・小説・音楽全般などが好きです。国内・国際政治や出来事を勉強しつつ、それに関連するものを紹介できたらと思っています。宅建資格挑戦中。最近父になりました。