黒澤明監督『羅生門』の予告は助監督が制作した問題作!その監督って誰なの?

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@byebyeamaryllis

 

今回は日本が誇る世界的映画監督である

 

黒澤明監督の『羅生門』です。

 

ヴェネツィア国際映画祭のグランプリである金獅子賞を受賞した名作ですが、

 

本編ではなく予告映像についての記事となります。

 

この予告を観た黒澤明は、絶句したと言われています。

 

なぜでしょう?

 

さっそくいってみましょう!

 

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予告編を作ったのは、助監督?

 

 

羅生門の予告映像をつくったのは、助監督のチーフとして本作品に関わって加藤泰でした。

 

実は、黒澤明と加藤泰は撮影が始まる前から一悶着がありました。

 

原作を芥川龍之介の「薮の中」、設定を同じく芥川の「羅生門」とミックスさせたこの作品の脚本を読んだ加藤は

理解ができずに、直接黒澤監督の元を訪れて説明を求めています。

 

説明を聞いても理解ができなかった加藤と黒澤は現場でも険悪になり、予告編をつくるように命じられ、助監督は降板させられたかたちになってしまいました。

 

そういう経緯でつくられた、羅生門の予告編なのですが、

 

なんと本編にないカット、猫やヘビの映像などを入れて制作されました。

 

さすがにやりすぎかもしれませんが、これを観た黒澤監督は「面白いんじゃないの」と言ったとか。

 

内心では激怒していたなど、いろいろいわくつきの予告編となりました。

 

 

加藤泰監督ってどんな人?

 

1916年生まれ。

 

伊藤大輔監督の映画に熱狂し、映画監督を目指します。

 

母方の叔父が、映画監督の山中貞雄だったことから、

その山中を頼り映画会社に入社し、いくつかの会社を渡り1946年に大映に入社します。

 

ちなみに羅生門は1950年公開の大映映画です。

赤狩り(レッドパージ)の影響で大映を解雇され、1956年には東映に入社。

加藤泰作品といえば、東映時代のものが今では有名です。

 

時代劇では白塗りではなくノーメイク、録音がアフレコではなくシンクロ(同時録音)、ローアングルやクローズアップでの演出など

独特の映像で、映画の一時代を築いた映画監督です。

 

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では、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

元古本屋店員。40代中年。映画・漫画・アニメ・歌舞伎・落語・小説・音楽全般などが好きです。国内・国際政治や出来事を勉強しつつ、それに関連するものを紹介できたらと思っています。宅建資格挑戦中。最近父になりました。