【アラン・スミシー】誰も姿形を見たことがない、透明人間のような正体不明監督?!




数あるサイトからのご訪問誠にありがとうございます。当サイト(ばいばいアマリリス)管理人で、漫画好きの一ノ瀬ポーと申します(@byebyeamryllis

あなたは、アラン・スミシーという人物をご存知ですか?

映画マニア、はたまたアニメ、漫画にかなり詳しい人などは知っているかもしれません。

しかしほとんどの方は、このアラン・スミシーのことは知らないとおもいます。

結論から言うと、アラン・スミシーなんて人物は存在していません。でも一部の人にはとても有名な人なのです。

よくわからない?たしかに混乱してしまいますよね。

今回はそんな不思議な人物アラン・スミシーについて説明したいとおもいます。

 

アラン・スミシーって誰なの?

 

結論から言うと、アラン・スミシーはアメリカ映画でなんらかの問題が起きて、監督の名前をクレジットできなかった場合に使用する偽名です。

ですので「監督・アラン・スミシー」とクレジットしてあれば、わかる人には「あぁ、この映画なにかしらトラブったんだなぁ」とニヤリとできるというわけです。

使用理由としては

・監督したものの、会社やプロデューサーなどに大幅に編集されてしまい、自身の作品として発表することに納得ができずに降板した場合。

・劇場用では監督でクレジットされているが、テレビなどで放送されるときに時間などの都合で編集されてしまい、自身の意図と違う編集になった場合。

これらに該当した場合に限り、全米監督協会に申請して受理されたものだけがアラン・スミシーのクレジットが許されました。

アラン・スミシーが使用された作品ってどんなのがあるの?

 

「ガンファイターの最後」

 

ガンファイターの最後

1969年公開。当初監督していたリチャード・トッテンと主演のリチャード・ウィドマークの意見が対立し監督が降板。

「ダーティハリー」で有名なドン・シーゲル監督が引き継ぎますが、両監督ともクレジットを拒否したためにアラン・スミシー名義初の適応作品となりました。

 

「夏の日にさよなら」

夏の日にさよなら

1968年公開。バート・レイノルズ主演。

アラン・スミシーが最初に適応されたのは「ガンファイターの最後」でした。

しかし公開された年がこちらの作品「夏の日にさよなら」の方が早かったので、一般の人が初めて目にしたアラン・スミシー名義作品となります。

日本では未公開ですが、テレビ放映とビデオ発売はされています。

 

「クライシス2050」

クライシス2050

1990年公開、日本映画。

監督は「バニシング・ポイント」などのリチャード・C・サラフィアン。

他にも宇宙船のデザインをシド・ミード、撮影にはアカデミー撮影賞受賞者ラッセル・カーペンター、音楽はアカデミー賞常連のモーリス・ジャール、特撮はスターウォーズなど数々のヒット作の功労者リチャード・エドランドなどが抜擢されたが、興行的に大失敗に終わった作品。

アメリカ公開版の編集に異議を唱えた監督の要請により、アメリカ版はアラン・スミシー名義となりました。

 

「ハートに火をつけて」

ハートに火をつけて

1990年公開。主演はジョディ・フォスター。

同じく主演のデニス・ホッパーが監督を兼任していましたが、制作側の編集に納得できずにアラン・スミシー名義になりました。

その後デニス・ホッパー編集版は「バックトラック」というタイトルで公開されました。

 

「ヘルレイザー4」

ヘルレイザー4

1996年公開。ヘルレイザーシリーズの4作目。

日本ではあまり有名ではないけど、「エルム街の悪夢」や「チャイルド・プレイ」の特殊メイクを担当したケヴィン・イエーガーが当初は監督していましたが編集段階でプロデューサーと揉めて降板。

ジョー・チャペル監督が引き継ぎましたが、監督のクレジットは拒み結局アラン・スミシー名義になりました。

他にもたくさんありますので、ぜひアラン・スミシー名義の作品を探してみて下さいね。

 

アラン・スミシーは日本のアニメクレジットにも影響を与える

 

このアラン・スミシーは元々はアメリカ映画のみに適応されていた偽名です。しかしそれが次第に映画マニア達の間で認知されてくると、パロディ化されてきます。

特に日本のアニメーターは映画マニアが多いので、90年代以降に何らかの問題が起きて自分の名前をクレジットしたくないときによく使われるようになりました。

この場合は監督だけでなく、原画、演出、絵コンテなどの名義にも使用されていて「阿乱須美志」「すみし・あれん」等で表記されています。

みなさん色々な当て字をしているので、それを見つけるのもアニメファンの密かな楽しみです(本当かな〜笑)

 

アラン・スミシー 登場人物の名前にも使用される

 

さらに、登場人物の名前をアラン・スミシーとする作品も時々見かけます。

ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE

ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE

2013年公開。

ジランバ共和国の工作員の名前がアラン・スミシーでした。コナンとルパンの間でもこの名前についてのセリフがありますので、ニヤリとされられます。

 

それでも町は廻っている

それでも町は廻っている

石黒数正先生の漫画。

石黒作品にはよく小ネタとしてマニアックなものが登場しますが、アラン・スミシーも登場します。

7巻の映画研究会と主人公の歩鳥が映画を制作するのですが、その監督名義が「アラン・スミシー」となっていました。

確かにひどい映画だった(笑)

関連記事【感想】『それでも町は廻っている』たいくつな日常も素晴らしい一日だと教えてくれる最高の漫画!

 

金剛寺さんは面倒臭い

金剛寺さんは面倒臭い

とよ田みのる先生の漫画。

1巻で金剛寺さんと樺山くんがデートするレストランの寡黙な客の名前が「アラン・スミシー」でした。

やっぱりクセのある漫画を描く漫画家さんは、映画好きな方が多いのでしょうね。

関連記事【感想】漫画『金剛寺さんは面倒臭い』だがこれは本編とは大きく関わりのない感想である!【試し読み】【ネタバレ】

 

といった感じで、偽名なのにこんなに色々な場面で登場する「アラン・スミシー」に注目してみるとまた面白いですし、ちょっとした雑学にもなりますので覚えておいて下さいね。

では最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

元古本屋店員。40代中年。映画・漫画・アニメ・歌舞伎・落語・小説・音楽全般などが好きです。国内・国際政治や出来事を勉強しつつ、それに関連するものを紹介できたらと思っています。宅建資格挑戦中。最近父になりました。