【なつぞら】にはジブリの高畑勲・宮崎駿も登場?ドラマのアニメーターのモデル達は歴史を作った偉人たち!




ポーです(@byebyeamaryllis)

みなさん、2019年の朝ドラ「なつぞら」を見てますか?

戦争孤児となった「なつ」が北海道の柴田家でお世話になり奮闘する前半が終わり、
「なつ」は自分の夢を叶えるべく、東京でアニメーターを目指す後半がはじまりました。

このドラマは創作であり、あくまでフィクションなのですが、いろいろな登場人物にはモデルがいると言われています。

とくにモデルとなったアニメーター達には、その後日本のアニメショーンを築いていく偉大な人々たちです。
ジブリのあの人とか・・・。はたまたあの人とか・・・。

あくまでモデルであり、その人本人を演じているわけではないのですが、
これがわかっていると、さらにドラマが面白くなりますので、ぜひ憶えて下さいね。

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奥山玲子(おくむられいこ)

1936年生まれ・宮城県出身。

広瀬すずさん演じる主人公「なつ」のモデルと言われています。
あくまでアニメーターとしてのモデルなので、北海道に住んでいたなど生い立ちなどに関連はありません。

実際の奥山玲子さんは、東北大学を卒業後に東京へ上京し、東映動画にアルバイトとして入社します。

ここで日本アニメ史上初の長編カラー作品「白蛇伝」で仕事し、
「少年猿飛佐助」「わんぱく王子の大蛇退治」「わんわん忠臣蔵」など東映動画初期の傑作に関わります。

また東映動画在籍時は、経営陣との労働闘争に積極的に参加しました。

そのイズムは、後輩の高畑勲や宮崎駿に受け継がれていきます。

同僚の小田部洋一と結婚し、「母をたずねて三千里」「龍の子太郎」などに関わり、児童書や紙芝居も多く手掛け、版画家としても活躍しました。

まさに、日本アニメの草創期を支えたアニメーターの一人です。

 

森康二(もりやすじ)

1925年生まれ・鳥取県出身。

井浦新さん演じるなつの先輩であり、リーダー的存在である「仲努」のモデルと言われています。

ドラマでもそうですが実際の森康二さんは、怒ったところを見たことがないと言われるぐらいに優しい性格から後輩たちにも慕われました。

彼を慕い影響を受けたアニメーターは、
大塚康生宮崎駿高畑勲・林静一・杉井ギサブロー・ひこねのりおなど、
みなさんご存知のなんとも偉大な人たちばかり!

アニメ制作をまったく知らない東映動画に入社した若手スタッフへの教育や指導も行ないました。
このへんはまさにドラマ通りですね。

そんな彼は「日本アニメの神様」とも呼ばれています。

特に彼は動物をデフォルメして可愛く描くのが得意で、最後まで子供たちが喜ぶ、優しい絵を描き続けました。

逆に言うと、アニメがどんどんリアリティや暴力性の強い作品たちが増えていく中で、取り残されてしまった感もあります。

1992年67歳の若さでお亡くなりなったのが残念です。

 

大塚康生(おおつか やすお)

1931年生まれ・島根県出身。

麒麟川島明さん演じる「下山克己」のモデルと言われています。

ドラマの下山も元警官という役どころですが、
実際の大塚康生さんも元麻薬取締官という異色のアニメーターでした。

軍用機・銃器・自動車などの機械類を描かせたら天下一品で、ジープマニアでもありました。
後輩の宮崎駿の指導にもあたり、東映動画以降も一緒に数々の名作を手掛けています。

動きがデフォルメされたダイナミックな点も大塚さんの特徴で、ルパン三世「カリオストロの城」「未来少年コナン」などの宮崎駿初期の傑作には大塚さんのこの特徴が存分に活かされています。

 

高畑勲(たかはた いさお)

1935年生まれ・三重県出身。

中川大志さん演じる「坂場一久」のモデルと言われています。

1959年に演出助手として東映動画に入社。自身はアニメ絵は描かないものの、天才的な演出・監督としてアニメーションにリアルさや生活観、ときには文学的要素も吹き込みました。

奥村玲子さんと同じく労働闘争のリーダー的存在であり、その思想は後輩の宮崎駿に多大なる影響を与えたと言われています。

モデルとはいえ、すべてを納得するまで考えこんでしまうあの性格に「なつ」も困惑していましたね(笑)

実際の高畑さんもまわりが困惑したエピソードがたくさんあります。しかし妥協を許さないその姿勢は鬼気迫るところがありますね。

スタジオジブリを設立するきっかけも、自身が制作費で作り出した借金とはいえ、高畑勲さんの発案によるものでした。高畑勲がいなければ、スタジオジブリもなかったかもしれません!

 

宮崎駿(みやざき はやお)

1941年生まれ・東京都出身。

染谷将太さん演じる、「神地航也」のモデルと言われています。

元々は手塚治虫や杉浦茂などの漫画ファンで、漫画家を目指していた宮崎駿。

日本初の長編カラーアニメ「白蛇伝」を見て国産アニメでもこれだけの作品が作れるのかと感動して、定期採用で東映動画に入社します。

先輩の高畑勲などに影響され、労働闘争にも関わります。

その後の活躍はもうみなさんご存知の通りです。

日本アニメのキング・オブ・レジェンド。

 

中村和子(なかむら かずこ)

1933年生まれ・満州出身。

貫地谷しほりさん演じる「大沢麻子」のモデルと言われています。

東映動画初の女性アニメーター。「白蛇伝」「少年猿飛佐助」「西遊記」などに関わる。

一度はアニメーターを辞めようとしましたが、「西遊記」の原作が手塚治虫の漫画だったことから、手塚治虫の誘いにより虫プロダクションで数々の手塚アニメに関わり続けることになります。

美人として有名で、女優と間違えられたこともあるそうです。

あだ名は「ワコさん」。ドラマでは「マコさん」と呼ばれてます。

2019年発売のこちらの新作漫画でも、中村和子さんと虫プロ、東映動画の関係がよくわかる作品でおすすめですよ。

 

大工原章(だいくはら あきら)

1917年生まれ・長野県出身。

小手伸也さん演じる「井戸原昇」のモデルと言われています。

「白蛇伝」では、原画を描けるのが「森康二」と「大工原章」二人だけだったということから、森班・大工原班に分けて制作されていた為、派閥なども少なからずあったようです。

確固たる絵がある森に対して、変幻自在にいろんなタイプの絵を描けたのも。大工原さんの特徴でした。

森康二とともに、後輩の育成にもあたりました。

 

大田朱美(おおた あけみ)

1938年生まれ。

渡辺麻友さん演じる「三村茜」のモデルと言われています。

この方はアニメーターという一面よりも、史実として重要な役割があるのですが、ネタバレになってしまうので、ドラマでそのあたりのパートがきたら詳しく書きたいとおもいます。

 

保田道世(やすだみちよ)

1939年・東京都生まれ。

伊原六花さん演じる、「森田桃代」のモデルと言われています。ドラマでは、ももっちですね。

1958年に東映動画に仕上げ部門で入社します。

東映動画で同僚の宮崎駿・高畑勲に信頼されて、以降ジブリ作品のほとんどの色彩担当を行ないます。

ジブリの色は、保田さんの色と言っても過言ではありません。

2016年にお亡くなりになりました。宮崎駿からは「戦友」、高畑勲からは「同志」と評されました。

 

色に命をかけた保田さんにスポットを当てた名著。
スタッフの一人一人が死に物狂いで制作した集合体が、一本の作品になるということがわかります。

 

藪下 泰司(やぶした たいじ)

1903年生まれ・大阪府出身。

木下ほうかさん演じる「露木重彦」のモデルと言われています。

日本初の長編カラーアニメーション「白蛇伝」の監督をしました。

日本アニメの草創期を支え続けた人です。

 

大川 博(おおかわ ひろし)

1896年生まれ・新潟県出身。

角野卓造さん演じる「大杉満」のモデルです。

1951年に東映の社長になり、東映動画を立ち上げ、日本のアニメ界を大きく育てる一歩を築きました。

なつが「ファンタジア」で大杉満のアニメーター募集の特報を見ますが、実際の大川博もたびたび特報に出ていたそうです。

ワンマンで有名で、黒縁メガネにちょび髭にかっぷくのよいスタイルは、日本の社長のアイコンのような存在です。

 

東映動画に関わった、その他の偉人たち!

「なつぞら」のアニメーター時代考証の「小田部羊一」さんは、なつのモデル奥山玲子さんの旦那さんで東映動画には1959年に入社。もしかしたら、なつと恋愛に発展する人物がいれば、小田部さんもモデルの一部とおもわれます。

他にも東映動画には、
カールのCMキャラでおなじみの「ひこねのりお」、ロッテの梅キャンディ小梅ちゃんで有名な「林静一」、アニメ版「銀河鉄道の夜」も評価の高い「杉井ギサブロー」、みんなのうた「北風小僧の寒太郎」など天才アニメーター「月岡貞夫」、日本初の連続テレビアニメ・鉄腕アトムの原画と演出を担当する「紺野修司」や「坂本雄作」、イラストレーターの「永沢まこと」、任天堂でゲーム開発部でも活躍し、小田部洋一を任天堂に誘った「池田宏」などの偉人たちが生まれました。

この中の人物たちで「なつぞら」にモデルとなって登場するかはわかりませんが、出て来たら嬉しいですね。

あと東映動画の「西遊記」でいろいろと関わりのある手塚治虫のモデルなんかも出てきたら盛り上がりそうですよね〜。

手塚先生も、ディズニー、東映動画に触発されて、虫プロダクションでアニメを制作し、これも日本アニメの一つの源流となっていきます。

とにかく、ここから日本のアニメが始まったと言っても過言ではないので、ぜひモデルの人々を参考にしながら「なつぞら」後半の東京アニメーション編も楽しみに見ましょう!

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アニメ制作の歴史もわかる大塚康生の名著

 

2019年5月に出た新刊。こちらにも東映動画の人々が登場!なつぞらファンも必読です。

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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現役古本屋店員です。40代中年。映画・漫画・アニメ・歌舞伎・落語・小説・音楽全般などが好きです。国内・国際政治や出来事を勉強しつつ、それに関連するものを紹介できたらと思っています。宅建資格挑戦中。最近父になりました。