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先日本屋で何か面白い漫画でもないかと物色していると、
kadokawaのハルタコミックスから 「東京城址女子高生」 というタイトルを見つけ、
歴史好き、街歩き好きの私は思わず手にとり買ってしまいました。
2021年9月現在単行本は4巻まで既刊されています。
まだまだ追いつける巻数なので、ぜひこれを機会に読んでみて下さいね。
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東京城址女子高生 イントロダクション
個人的にハルタコミックスといえば、
佐々大河さんの「ふしぎの国のバード」や森薫さんの「乙嫁語り」最近では、九井諒子さんの「ダンジョン飯」などなど作品のレベルが高いですよね。
話題の作品が連載中の漫画雑誌ハルタからのコミッスク、というのもちょっと惹かれた要因でした。
歴史好きな「歴女」、相撲好きの「スージョ」、鉄道好きの「鉄子」などが持てはやされてきましたが、とうとう城址にまで!マニアック過ぎる・・・。
東京城址女子高生 あらすじ
作者は山田果苗さん。この漫画以外には「本日の四ノ宮家」がコミック化になっています。
恋愛に興味がある普通の女子高生、広瀬あゆり。東京の城跡をめぐる「東京城跡散策部」の持田美音。
まったく接点のない二人が偶然に出会い、なかば無理やりに城跡をめぐることになるというストーリー。
このへんは王道な感じの導入部ですね。
いつもは通り過ぎるだけのなにげない風景も、歴史を知れば違って世界が見えてくるという、ブラタモリ的な歴史街歩きガイド漫画です。
興味のない主人公の広瀬あゆりも歴史を知り、それを踏まえて自身の恋愛体験をかえりみたり、これからの恋愛にいかそうとするところがなかなか面白いですね。
なにしろこの広瀬あゆり「徳川家康」も「なんかきいたことある」というすごいレベルの歴史知識です(汗)
作者の山田果苗さんも、まったく歴史に興味がなかったそうで、
連載前は「皇居」が「江戸城跡」だということも知らなく、この漫画を描くにあたって勉強したそうです。
ですので、あゆりと美音は作者である広瀬さんの過去の自分と今の自分がモデルなのでしょう。
そういう人って実はたくさんいるのかもな~とおもってしまいました。
あれっ、もしかしてそこのあなた、今ドキッとしましたか?(笑)
そんなあなたにこそ読んでもらいたい漫画です。
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東京にかつてたくさんあった城
そして紹介されている城は、世田谷城、石浜城、深大寺城、江戸城、稲付城、成宗城。
さて皆さんこの中で知っている城はいくつありますか?
あゆりを「徳川家康も知らないのか!」とバカにしていた方も、江戸城以外はほとんど知らないでしょう。
世田谷城は世田谷城址公園になっているので、名前は聞いたことがありますかね。
深大寺も「おそば」や水木しげるが近くに住んでいたので「鬼太郎茶屋」などがあるので知っていたり、訪れた方もたくさんいるとおもいますが、城跡まで散策された方はほとんどいないとおもいます。
さらに公園や観光地になっていればまだましなほうで、他の城にいたっては遺構もなければ、そもそも城址場所も推定であり、実際にどこにあったかは推測にしかすぎないのです。
その場所を目指して街歩きするのに、その場所が推定推測ってすごいですよね。
東京にはかつて100以上の城が存在していたのですが、明治新政府の廃城処分と戦後の都市開発によってほとんどが消えてしまいました。
しかし今はないからこそ、そこに思いをはせるのが楽しいのですよね。
漫画を読んで城址を散策しよう!
一巻ではだんだんと城にはまりつつあるあゆりが、この先どう変わってくるのかが注目です。
歴史好きの美音の一番好きな人は、江戸城を築城した太田道灌!渋い。
ちなみに家康の江戸城は、この太田道灌の江戸城を元に改築して出来たんですよ。家康が江戸に入ったとき江戸城はボロボロだったらしいです(笑)江戸城だけでなく、江戸という場所自体、ド田舎だったんです。
さらに一緒に街歩きをする、解説好きの田辺先生も加わりますが、二人にうざがられて途中で解説が終わってしまうのがちょっともったいないとおもいました。
もう少しキャラとして一工夫欲しいなと思います。各話の最後に田辺先生の歴史講座なんかで解説が補足されているとさらにいいかなと思いました。
もしかしたら、あなたの近くの公園なども実は城の跡かもしれませんよ。城じゃなくても、古墳というのもよくあることなんですよ。
この漫画読んで、実際に主人公たちと同じ場所を散策するのもいいかもしれませんね
もし興味がわいたら、ぜひ読んで見て下さいね。
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(@byebyeamaryllis)