【感想】漫画『お別れホスピタル』あなたはどこでどうやって死にますか?

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はじめまして
当サイト(ばいばいアマリリス)管理人で漫画好きの一ノ瀬ポーです。
@byebyeamaryllis

 

今回は最近読んでとても印象に残った漫画のお話です。ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

 

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漫画「お別れポスピタル」 〜人は必ず死ぬ〜

 

人は生まれたからには、必ず死にます

 

これはあなたにも、私にも、誰にでも訪れる確定した事実です。

 

出産のエピソードを描いた名作「透明なゆりかご」の作者、沖田×華さんの新作「お別れホスピタル」を読みました。

 

少しネタバレしてますので、これからまっさらな気持ちで読んでみたい方はご注意下さいね。

 

かなりつらい話ではありますが、自分にも、自分の近くの人にも必ず訪れる「死」をテーマにした漫画です。

 

ぜひみなさんにも読んでもらいたい名作漫画です。

 

 

お別れホスピタル 〜イントロダクション〜

 

透明なゆりかご」は産婦人科が舞台で講談社漫画賞を受賞し、

 

ドラマにもなって話題になった作品なので知っている方も多いでしょう。

透明なゆりかご

この作品もとても面白く2010年代を代表する名作だとおもいますので未読の方にはおすすめします。

 

しかし、かなりきつい話が多いですので、そこは覚悟して読んで下さいね。

 

さて「ゆりかごから墓場まで」という言葉もありますが、

 

「お別れホスピタル」の舞台は終末期病棟へと変わります。

 

ここにはさまざまな理由、老衰や病気で死ぬ間際の患者さんが入院しています。

 

回復の見込みはなくこの病棟が患者さんの終の住処(ついのすみか)になりますが、

 

陰では「ゴミ捨て場」と呼ばれているという強烈な冒頭から漫画ははじまります。

 

お別れホスピタル 〜つらいけど目を背けてはいけない〜

 

主人公はここで働いて2年目の看護婦さんです。

 

とてもつらい話が多いのですが、やはり沖田×華さんのほんわかした絵と最終的には人間愛に溢れた気持ちで包んであるので、

 

するすると読めてしまいます。

 

そのあとにずーんと重いものが残りますけどね。しかしこれがリアル路線の絵ではちょっと読み通すのはきついでしょう。

 

第1話からもっていかれた 人生ってなんだ?

 

患者さんも個性的で、「第1話」お菓子のカントリーマアムが大好きな「カントリーばあちゃん」が登場します。

 

もうこれを読んでからはカントリーマアムを見るたびに、

 

「カントリーマアムを~くーだーさーい」という絶叫を思い出してしまい笑ってしまいます。

 

死に際を笑ってしまうのは不謹慎だとおもいますが、この漫画はギャグ漫画という側面もあります。

 

人間の生き死にを切実に描くと、そこには笑いという要素が必ず入ってきてしまうと言ったほうが良いでしょうか。

 

けして私はバカにしているわけではありません。

 

この時代に時世の句など読んで、子供や孫にかこまれ、自宅で静かに息をひきとることが出来る人は何人いるのでしょうか?

 

ドラマや映画などにはよくあるシーンではありますが・・・。

 

人間は滑稽な生き物だ

 

結論からいうと人間というのは、そもそも滑稽な存在に過ぎないのだとおもいます。

 

滑稽だからといって人生が「くだらない」とか、「つまらない」と言っているのでなく、

 

むしろだからこそ常識にとらわれず自由に生きて死んでよいのだとおもいます。

 

そういう世界を一番的確に表しているのが、落語です。

 

落語には死を笑う話もあります。代表的なものには「らくだ」という演目が有名ですね。

 

特に死に際ぐらいバタバタして、かっこつけずに情けなくてもいいじゃないかとおもいます。

 

そしてそれを容認してくれる終末期病棟やそこで働く人たちの為に、

 

もっと社会が支援してほしいなと読んでいておもいました。

 

お別れホスピタル 〜同じ病室の3人に考えさせられる〜

 

第1話はカントリーおばさんと同部屋の、ほとんど話をしない野中さん、

 

その野中さんにも明るく毎日話し続ける山崎さんとの交流がとても良い話なのですが、

 

ほとんど同じ日にあっさりと3人とも死んでしまいます。

 

最終コマで他人同士たまたま同じ病棟になった3人が仲良く温泉旅行に行っているカットでは、自然と涙があふれてきます。

 

亡くなった方に 「安らかに」とよく簡単に口にしてしまいますが、素直に「安らかに」という気持ちになります。

 

沖田さんの漫画は、本当に構成力がとてもうまいです。

 

この病院では死は日常です。

 

いままで主人公だった患者さんはページをひとめくりすれば、もうこの世にはいない人になってしまいます。

 

そしてまた明日になれば新しい患者さんが3人のベットを埋めることになるでしょう。

 

お別れホスピタル 〜死に際と家族との付き合い方〜

 

死ぬ際にひとりぼっちという方もいるでしょうし、

 

家族に看取られる方もいるでしょう。

 

その家族との関係が良好ならば良いのですが、

 

微妙な関係だとこれも問題になります。

 

親が新興宗教にはまっている人、元軍人で入院している間は国から医療費が出るのでそのお金だけで裕福に生活している家族、

 

などこれまた一癖も二癖もあるキャラクターが出てきます。

 

お別れホスピタル 〜働く人々〜

 

終末病棟で働く人々にもスポットが当てられています。

 

この仕事はやはりとてもつらいでしょう。

 

治るかもしれない患者さんを相手にしていれば、やりがいも出てきますが、

 

この終末期病棟というのは死を待つことしかできません。

 

特に若い人は、すぐにやめてしまう現状なども描いてあり、

 

やはり国をあげての支援が必要だとおもいます。

 

お別れホスピタル 〜死ぬことに意味はあるのか〜

 

この漫画で一番印象的なセリフはこんなセリフでした。

 

「もし死に意味があるとすれば、その人の死から誰かが生きる意味を学ぶためだと思う。」

 

そのときふと、2018年9月15日にお亡くなりになった樹木希林さんのことを考えました。

 

義理の息子の本木雅弘さんが葬儀の際、樹木希林さんは

 

「孫に死を見せてあげたい」

 

「それが自分の最後の仕事」だと言っていたとインタビューで答えていました。

 

人はやはり自分自身のことを考えてしまうのは当然ですし、死にたくない、少しでも長生きしたいとおもうのが普通だとおもいます。

 

しかし、樹木希林さんは死ぬことも自分の仕事の一つと潔く受け入れ、後に続く若い人に生き様と死に様を見せて死んで行ったことにとても深い感銘を受けました。

 

自分も最近子供ができたので、死というものを違って考えるようになり、この漫画でまたより考えてしまいました。

 

たまにはこんな考えさせられる漫画もどうですか?ぜひ、一度未読の方は読んでみて下さいね。

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では最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

元古本屋店員。40代中年。映画・漫画・アニメ・歌舞伎・落語・小説・音楽全般などが好きです。国内・国際政治や出来事を勉強しつつ、それに関連するものを紹介できたらと思っています。宅建資格挑戦中。最近父になりました。