【歌舞伎】が舞台のおすすめ【漫画】20作品をご紹介 海老蔵の團十郎襲名でさらに盛り上がること必死 楽しく読んで身近にしよう!【試し読みあり】




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歌舞伎好きのポーと申します(@byebyeamaryllis)

2020年5月には歌舞伎の大名跡(だいみょうせき)である「市川團十郎」を、市川海老蔵十三代目として襲名することが決まりました。

2020年といえば東京オリンピック開催年でもあり、日本国内だけでなく海外からも歌舞伎の注目度は増すばかりです。

みなさんは歌舞伎というとどんなイメージがありますか?

・隈取(くまどり)をしている

・見得(みえ)を切る

・伝統芸能である

・見てみたいけど気軽に行けなさそう

・内容が難しくてわからないので退屈

こんなイメージを持っている方が多いかもしれません。

テレビなどでよく見かける、ど派手な隈取や大見得を切る動作は、歌舞伎の代名詞ではありますが一部の演目でしか出てきません。

伝統芸能というのは江戸時代から続いているので当たっていますが、今でも新作歌舞伎、最近では「ワンピース」や「ナルト」、2019年12月には「風の谷のナウシカ」など人気漫画を歌舞伎化したものなどもあり、常に今という時代に対して変化し続けているのが、歌舞伎のもう一つの顔です。

歌舞伎は決して真面目で難しいものではない!

確かに古典演目は一見堅苦しいように見えるかもしれませんが、内容を理解してしまうと現代に通じるお話もたくさんあります。それもみなさんが好きな、ワイドショー的な下世話なお話も多いんですよ。

えっ、本当に?とおもったあなた。はい、本当です!

不倫、詐欺、金のトラブル、喧嘩、殺人、禁じられた恋愛、BL(ボーイズラブ)、オネエキャラ、オカルト・超常現象、ムフフなちょっとセクシーな場面なんてのも結構あるんですよ。もちろんまじめな話もありますけどね。

エグい話や、ミもフタもない救いのない結末を迎える演目を見るたびに、歌舞伎ってすげえ!現代の創作物より全然トンガってるな~とおもいます。
おっ、ちょっと歌舞伎に興味出てきましたか!

日本人ならば誰もが知っているわりに、よく理解していない、また見に行く機会もあまりない歌舞伎という世界。でもせっかく日本に生まれてきたならば、知らなければ損。

分かりづらいものを、簡単に身近に感じることにできるものといえば、

日本が世界に誇るもう一つのメディア
そう、漫画!マンガ!まんが!MANGA!

まずは歌舞伎を題材にした漫画を読んで、歌舞伎の世界を身近に感じてみましょう。そして興味が出たらぜひ、歌舞伎を生で体感してみて下さいね。意外とお安い席もあるんですよ!

ではさっそく歌舞伎の大演目「青砥稿花紅彩画」(あおとぞうし はなの にしきえ)

通称「白波五人男」に登場する女装の盗賊、弁天小僧の名ゼリフをもじって
「知らざあ 漫画で読んで 聞かせやしょう」 

では、はじまり、はじまり、チョンチョンチョンチョン。

「かぶき伊佐」

紗久楽さわ・著 単行本全4巻。

幕末の江戸の猿若町を舞台にくり広げられる、歌舞伎役者たちの物語。

五代目尾上菊五郎、九代目市川団十郎、三代目澤村田之助など実在の役者がモデルとなっているところも歌舞伎ファンには嬉しくなるところです。

作画の美しさと、江戸風俗が忠実に描かれていて勉強にもなります。

「ぴんとこな」

嶋木あこ・著。単行本全16巻。

歌舞伎界の名門の御曹司として生まれたが、実力もやる気もない恭之助。

歌舞伎とは無縁の一般の家に生まれながら、実力のみで成り上がろうとする一弥。

正反対の境遇の二人の男が、同じ女の子あやめに恋をした。

彼女は歌舞伎をこよなく愛していたので、コネなんかいらないから実力が欲しいとおもいだす恭之助、一方主役を張りたい一弥は、実力だけではどうにもならない歌舞伎の世界で、名門の養子になろうとするラブストーリー。

歌舞伎漫画を代表する、大ヒット人気作品です。

「町子かぶき迷作集」

長谷川町子・著。全1巻。

サザエさんでお馴染みの長谷川町子の歌舞伎パロディギャグ漫画。

長谷川町子さんが活躍されていた時代や、昔のクリエイターたちは歌舞伎ファンが今より多かったとおもいます。漫画・小説・映画・テレビなどから歌舞伎の影響が多々みられます。

有名なものの一つはザ・ドリフターズの「8時だョ!全員集合」のコント。これには歌舞伎の技術が多用されているんですよ!

「HANAGATA」

小安珠世・著。単行本全1巻。

歌舞伎の名家松丸家に生まれた虎太郎は、両親の離婚によりロシアに渡り有名なバレエダンサーとして活躍していた。松丸家の後継ぎ問題の為に、日本に連れ戻され歌舞伎の世界に入る虎太郎の奮闘物語。

生まれ持った運命、宿命のようなものは現代の歌舞伎役者にもつきまとう問題です。血筋が絶対なのか、それとも実力が一番なのか。答えが簡単に出ないところも、歴史が長い歌舞伎の奥深く面白いところです。

「かぶく者」

デビッド・宮原・原作、たなか亜希夫・画。単行本全8巻。

主人公の市坂新九郎は、駆け出しの歌舞伎役者。伝統や格式にとらわれずに、観客を楽しませることが最も大切という信念で芸の道を突き進んでいく。

歌舞伎の語源は、傾く(かたむく)の古語である傾く(かぶく)だと言われています。つまり「かたむく」ほど常識や一般的とは違う異質なものという意味です。

歌舞伎は、風変わりで、物珍しく、まったく新しいものとして最初は世に出てきたんです。

ですので、観客を楽しませることを一番に考える新久郎は、本当の意味での歌舞伎役者という風に言えるかもしれません。

「鼻紙写楽」

一ノ関圭・著。単行本全1巻。

画力のすごみと、作品数の少なさから、生きながらに伝説と言われる漫画家・一ノ関圭が、これまた活動期間が極端に短い、謎多き浮世絵師・写楽を描いた傑作漫画。

写楽は歌舞伎役者の大首絵を、それまでにない独自な描き方をして一躍注目を浴びた絵師です。

「無限の住人」「波よ聞いてくれ」で人気の漫画家・沙村広明を代表とする、漫画家からも一目置かれる存在である、一ノ関圭の代表作にして2016年手塚治虫文化賞・大賞作品でもあります。

「蠢太郎」

村上もとか・著。単行本全1巻。

時は明治時代。中村蠢太郎は、歌舞伎役者を父に持つ、天性の女形。謎多き蠢太郎の出生の秘密や、親子に降りかかる事件などが絡みつつ、「JIN―仁―」などの漫画家・村上もとかが激動の時代を描き出す。

「フイチン再見」など村上もとかさんは、その時代背景も描くのが得意な作家なので、ぐいぐいと世界観に引き込まれて読んでいけます。さすがベテラン!

「七色いんこ」

手塚治虫・著。単行本全7巻。

代役専門の舞台役者である七色いんこ。彼のもう一つの顔は、幕間に金持ち客から金品を盗む泥棒でもあった。七色いんこと彼を追う女刑事・千里万里子を中心としたストーリー。

漫画の神様・手塚治虫には、歌舞伎と落語の本格的な漫画を描いてほしかったと今でもおもいます。立川談志の話では、落語の漫画の構想はあったらしいということです。読みたかった。

この作品には、たくさんの名作舞台が出てきますが、歌舞伎も少しだけ出てきます。

演目は歌舞伎を代表する大演目「仮名手本忠臣蔵」です。

「君は「好き」の代名詞」

嶋木あこ・著。単行本全1巻。
歌舞伎役者になるために、目の前から消えてしまった彼。有名になった彼は今では「日本一美しい男子高校生」と呼ばれている。しかし、ひょんなことから彼との再会が待っていた。

「ぴんとこな」の嶋木あこさんの、歌舞伎漫画。「ぴんとこな」ファンにもおすすめです。

「True Romance」

武内昌美・著。単行本全6巻。

脳いっ血で倒れた花形役者の父のため、女であることを隠して歌舞伎役者を目指す少女・優希の奮闘恋愛漫画。

なかなか突込みどころもたくさんありますが、少女漫画なのであまり細かいことは気にせずに、これも漫画だと楽しみましょう。

「カブキブ!」

榎田ユウリ・原作、神江ちず・画。全2巻。

小説の漫画化。アニメ化もされた人気作品。

主人公の来栖黒悟は祖父の影響で歌舞伎好きの青年。高校で歌舞伎部を作るために歌舞伎同好会を立ち上げるが、おもうようにはなかなか人が集まらない。

しかしその諦めない姿勢と歌舞伎に対する情熱によって、だんだんと人々が歌舞伎に興味をもちだしていくという青春ストーリー。

「國崎出雲の事情」

ひらかわあや・著。単行本全19巻。

歌舞伎一家に生まれた、主人公の國崎出雲はその美貌から幼少の頃から女形を演じていたが、それが嫌になり反発して家を出た。

ある日母が長旅に出ることになり、やむなく父の下へ戻り、そこで再び女形として歌舞伎役者を目指すことになる。ギャクもまぜながらの、大人気青春ストーリー。

やはり歌舞伎って、父と息子の関係が本当に重要なんですよね。実際の歌舞伎界にも漫画のようなイザコザはたくさんあり、それがまた舞台上で昇華されていくところも面白みの一つですね。

「かぶき姫」

下元智絵・著。単行本全2巻。

歌舞伎の祖である出雲の阿国(おくに)とその娘・菊が踊りで天下一を目指す。

阿国については、資料も乏しく実際の人物像はかなり曖昧で今も研究が続いています。その分、想像でいくらでも描けるので、「もしかしたらこんな人だったのかも」と空想できるところが楽しいですね。

「イシュタルの娘」〜小野於通伝〜

大和和紀・著。単行本全16巻。

安土桃山時代から江戸時代にかけて実在した女性・小野於通(お通)の生涯を描いた歴史漫画。

彼女の経歴については謎が多く、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康との関わりは作者の想像もかなりありますが、読み応えがありすごく面白いです。

上記した歌舞伎の祖である、出雲の阿国が重要な役で登場します。

「かぶきドロップ」

糀谷キヤ子・著。単行本全1巻。

早くに歌舞伎役者の父をなくした、御曹司の明は、若手歌舞伎役者として苦悩していた。そんな兄に何もしてやることも出来ずに、いらだち反発する妹のキヨ。

そこに幕末から明治時代に活躍した伝説の歌舞伎役者の魂が、女子高生のキヨの体に降霊した!

継ぐ事の重要さと、継ぐ者だけが味わう重責。そこにファンタジーを加えた一風変わった歌舞伎漫画です。

「江戸の蔦屋さん」

桐丸ゆい・著。単行本全2巻。

江戸でもっとも有名な版元といえば蔦屋重三郎(つたやじゅうさぶろう)。「知らないよ!」と言う方も、レンタルビデオで有名なTSUTAYAの名前のモデルになった人といえば、興味が出てくるかもしれません。

その版元重三郎を中心とした、浮世絵師たちとの交流を描いた人情ギャグ漫画。

伽羅(のちの写楽)が五代目市川団十郎のファンで、重三郎と連れだって芝居に見に行くというエピソードが入っています。

「花の家」

高見まこ・著。単行本全2巻。

歌舞伎役者の豪華な結婚式当日。花嫁は役者の妻になる重責に耐えられずに式場から逃げ出してしまう。学生時代からイケメンの仲井貴一郎は、ひょんなことから女装をして、逃げ出した歌舞伎役者の花嫁の代役をさせらるれるハメに。

それがきっかけで歌舞伎の世界に惚れこみ、仲井は歌舞伎の道に進む事を決意するというストーリー。

女形の役者って、本当に綺麗ですよね。冷静になってみると、これ全部男が演じているんだよな~と不思議な感覚になります。

ちなみに、上記の「かぶき姫」「イシュタルの娘」でもわかるように、歌舞伎の起源は「かぶき踊り」という舞踊で、最初はお国という女性が踊っていたんですよ。それが紆余曲折あり今のような男性がすべて演じる歌舞伎に変化していきました。

「楽屋裏王子」

桜小路 かのこ・著。単行本全1巻。

どこにでもいる普通の女子高生の朱里。クールでイケメンの堀内先輩は、歌舞伎界名門の御曹司・市村松之助。

ひょんなことから朱里は彼の付き人をすることになってしまう。

この堀内先輩こと市村松之助もハンサムなのですが、現実の歌舞伎界でも今、若手が本当にかっこいい人が多いんです。イケメンだけでなく、幼少の頃から鍛え上げられてますから実力もあります。一度ハマったら抜け出せませんよ。ぜひ生の舞台も見てほしいとおもいます。

「かくしごと」

久米田康治・著。単行本7巻~。月刊少年マガジンにて連載中。

とくに歌舞伎の漫画ではないのですが、家系が歌舞伎役者だということが途中で明かされます。

ただただこの漫画を紹介したいだけで、選んでしまいました。すみません(笑)

「かってに改蔵」「さよなら絶望先生」の久保田康治の最新漫画で普通におすすめです!

「風雲児たち」

みなもと太郎・著。単行本全20巻。幕末編30巻~既刊。コミック乱にて連載中。

名優・三代目中村歌右衛門と眼科医・土生玄碩(はぶげんせき)をモデルとした友情物語を、エピソードとして入れています。

まあこれは、実際にあったことかはわかりませんが、非常に熱い話で最高に面白いです。講談、映画、歌舞伎、舞台などで「男の花道」というタイトルで何度も何度も上演され続けているお話です。

忠臣蔵など、この漫画ではときどき歌舞伎ネタが出てきます。

そして2019年六月大歌舞伎夜の部で、この「風雲児たち」が三谷幸喜・作で歌舞伎化決定です!

歌舞伎を見るまえに読むしかない。
否、見なくても読むしかない、というぐらいの最高傑作の歴史漫画です。

この漫画で歴史好きになった人が続出!!!

歌舞伎漫画 20作品をご紹介しました

どうでしたか?読んでみたいな~という漫画はありましか。意外と歌舞伎を題材とした漫画ってたくさんありますね。他にもまだあるかもしれません。

もしご存知の方や、歌舞伎とは関係なくおすすめの漫画がある方は気軽にコメント欄にでも書き込んで頂けるとありがたいです。何のお礼も出来ませんが(笑)

ぜひ、あなたのお気に入りの一冊を見つけてみて歌舞伎に興味が出て下さると嬉しいです。

では、長々と最後まで読んでいただきありがとうございました。

またどこかでお会いできるときを楽しみにしています。

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ABOUTこの記事をかいた人

現役古本屋店員です。40代中年。映画・漫画・アニメ・歌舞伎・落語・小説・音楽全般などが好きです。国内・国際政治や出来事を勉強しつつ、それに関連するものを紹介できたらと思っています。宅建資格挑戦中。最近父になりました。