【感想】漫画『凪のお暇』自分を変えたい人必読!空気読むのやめました 【試し読み】【ネタバレあり】




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子供の頃から漫画好きのポーです(@byebyeamarylls
 
話題になっている、「凪のお暇(なぎのおいとま)」という漫画を読みました。2019年マンガ大賞のノミネート作品でもあります。
 
凪のお暇
 
とてもおもしろかったので、感想を書いてみたいとおもいます。
 
※この記事を書いたあとには、2019年にはドラマ化もされ評価もとても高かったですね!
 
 

冒頭からうなる展開

 
始まりの1コマ目
 
主人公のOL、大島凪(おおしまなぎ)28歳が朝の準備の為、髪をスタイリングしています。
 
この1コマ目が後にとても重要なコマとなっていきます。
 
そして水筒にお茶を入れ、お弁当を詰めて、
なにやら自宅で手軽な野菜も栽培しているようです。
 
コンセントはスイッチ付きの配線タップにささっていて、
それらをOFFにして、ドアがパタンと閉まって会社へ出社。
 
冒頭2ページ12コマ、読む時間にして数 秒たらずのこのコマ達で、
彼女の性格や今の生活環境などを説明しています。
 
そして、読み直すと1コマ目が伏線となっていることがわかり、
この漫画なかなかすごいな!とおもわせてくれます。
 
 

絵柄もかわいいのでとっつきやすい

 
絵柄は70年代~80年代ぐらいの少女マンガ風を現代に取り入れていて、
 
最近の流行である古ぽいけど新しいという感じの絵なのですが、
 
この作者コナリミサトさんの独特の絵柄がミックスされていてかなり好きな絵です。
 
 

空気よんでこ!な主人公

 
出社後、消極的で言いたいことがうまく言えない性格の凪は、
上司にはいわれのないことで怒鳴られ、
同僚たちからは仕事を押し付けられて便利に利用されています。
 
ランチに誘われれば(お弁当持ってるのに断れない)
会話中に「だからだめなんだよー」とさらに説教されてしまいます。
 
そんなときの彼女の心の声は決まって「空気よんでこ!」という言葉で、
自己主張や争いを避けて生きています。
 
しかし、そんな彼女にも会社の人達には言えない、
たった1枚人に自慢できるカードを持っているのです!!!
 
おーっ!凪ちゃん、大人しそうに見えてやるなー!と読者はおもいます。
 
なるほどそういう漫画ね~。
 
会社の人には内緒だけど、それがバレないようにして成就するまでのドタバタ系で、
それなら可哀想な凪もいやな同僚も、読者にとってはそんなに悲観することはないし。
 
こりゃなかなかギャグマンガとして面白い展開だなとおもいました。
 
しかしそんな甘い漫画ではありませんでした。
 
凪の心の支え、「たった一枚のカード 」が何かはぜひご自身で読んで確かめて下さいね。
 
そして、その後の展開は・・・ 凪はこれからの人生をどう選択するのか
読み始めたら続きが気になることうけあいですよ!
 
こんな方におすすめ
特に、友達彼氏彼女学校・会社人間関係悩みSNS・ネット・スマホ疲れ
自分のことがうまく表現できない言いたい事が他人に伝えられない、
など誰にでも少なからず似たような悩みがありますよね。
そんな方にぜひ読んで見て欲しい漫画です。
 
今の自分を少しでも変えたい一歩を踏み出したいと願う
凪の奮闘を一緒に体験してみませんか?
もしかしたら、あなたも、私も少しなら変われるかも???
 
いやきっと変われるさ!
 
 
 
↓↓↓ここからははネタバレありですので、ネタバレやだなーという方は読後に読んで見て下さいね↓↓↓
 

「凪のお暇」ネタバレあり解説

 

「凪のお暇」どうでした? 面白かったですか?

やはりこの漫画の1巻のハイライトは、「空気読んでこ」の凪のたった一枚のカードこと
凪の彼氏、我聞慎二の裏切りですよね。
 
大島凪 28歳にして悟る
 
空気は読むものじゃなくて吸って吐くものだ
 
ものすごく当たり前のことなんですけど、漫画史に残る名言!!!
 
この名言が突き刺さるまでの、展開も見事。
 
同僚にいつものごとく仕事を押し付けられて、
机に忘れられていたスマホの開きっぱなしのグループLINEから、
 
自分に対してのヒドイ言葉がリアルタイムで次々に流れてくる場面は
凪の気持ちを考えると胸に突き刺さってものすごく痛いシーンでした。
 
わたし絶対大島さんみたいになりたくないわー
 
直接ではなくLINEという小さく閉ざされた世界で、
身近な人々から自分の悪口を目撃してしまった凪。
それはきっと地獄です。
 

慎二もまた悩んでいる

 
唯一地獄から救ってくれるはずの慎二の直後の休憩室での陰口。
この展開は本当にみごとでやられました。
 
この慎二は軽薄でお調子者のクソ野郎キャラなのですが、凪の新しい家に急に訪ねてきて、
 
絶対におまえは変われない俺が見ててやる
 
と捨て台詞を吐きます。
凪が震える手を、反対の手で押さえる演出も、冴えています。
 
恐怖心が切々に伝わってきます。
 
しかしそのあと帰り道で慎二は一人ボロ泣きします。
 
このシーンも直接慎二の泣いてる顔を写すのではなく背中を見せ、
 
すれ違った人たちが
「今の人見た」
「え?」
「ボロ泣きしてたよ」という演出をしています。
 

他人の目 他人の評価

 
凪の二階に住むおばさんも、他人から「ああはなりたくない」と言われます。
この漫画は意識的に他人からの視線と評価という残酷な視点を常に入れこんでいます。
 
みなさんもつい人のことを、知りもしないのに評価や批評をしていませんか?
 
電車の中なので他人の会話を聞きたくなくても聞こえてきてしまうことがよくありますが、
人への評価、特に悪口が多い印象はないでしょか。
 
そこにいる人達は、そこにいない人の評価を共通認識することで、薄い絆を保っています。
日本人によくある村気質とでもいうのでしょうか。
みんな嫌だなと思いつつ、凪のように「わかるー」と話を合わせた経験は
誰にでも一度ぐらいはあるでしょう。
 

凪と慎二は似た者同士?

 
最後に慎二はまだ凪のことがめっちゃ好きだと高級クラブの女性に酔って自白するシーンで、
あぁこの人も凪と一緒で、うまく自分のことが表現できない人なんだとわかります。
 
一見全然違うように見えて、凪と慎二は似た者同士です。
 
凪の陰口を言ったのも、
「男同士のその場のノリ っていうか、あんだろそういう空気」と慎二は言います。
 
こういう人いますよね。いや自分も少しこういう要素あるかもしれない・・・。
大雑把に言えば、男ってそんな情けないちっぽけな生き物です。
 
これでぐっと慎二のこの後も気になります。
 

蛾と蝶 

 
慎二が同僚に凪の悪口言われるとイラついて電信柱を蹴ります。
びっくりする同僚に、蛾がいたんだよと言い訳しますよね。
 
そして蛾が飛び立ちます。
 
その後凪のシーンで坂本さんにパワーストーンを売りつけられそうになりますが
きっぱりと断ったあと、「そういう話抜きなら、また会ってお話しましょう」
と言います。
 
「私アホなのかな」と思いつつ、
「でも話しかけたことに後悔していない」というシーン。
 
そのとき飛んでる虫を見て「あっキレイなちょうちょう」と心で独り言を言います。
 
この二人が見た虫はまったく同じ絵で描かれています。
 
絵のタッチもこの虫だけは、他の絵と少し変えて描いています。
なのでこの比較はとても重要なキーワードということです。
 
同じ虫でも変われずにいらつく慎二にはに見え、変わりつつある凪にはに見えます。
 

名前に隠された意味とは?

 
我(が)、われに固執している象徴にも読み取れます。彼の名前は我聞です。
 
この漫画はかなりいろいろ考えて意味深キーワードを入れこんでいるとおもいます。
 
そもそも主人公の凪(なぎ) とは風がやみ波が穏やかになることの意味です。
常に空気を読んで、波風立てずに生きて来た凪。
 
本当の心の穏やかさとは?の象徴的な名前でしょう。
 

冒頭に戻って最初の一コマ目

この漫画の一巻の一コマ目は、
綺麗にまっすぐに丁寧に髪をスタイリングするアップからはじまります。
本当の凪はものすごい天然パーマのくせ毛なんですね。
 
嘘と本当。理想と現実。
 
凪の人となりをその後の展開を見据(みす)えつつ、
一コマ目で暗示しているのはすごいとおもいます。
 

サブキャラクターもいい!

 
・2階に住むおつり漁りババア、実は映画狂の倹約家で人生を楽しんでいるおばさま。
 
・お隣のタトゥーが入っているイベントオーガナイザーのゴン
 
・反対のお隣に住む黒髪美少女小学生
 
・ハローワークで出会ったパワーストーンを身に着けて怪しい宗教に入っている坂本さん
 
この濃いキャラたちがすでに一巻でとても印象深く、
キャラの作り方もとてもうまいとおもいました。
今後どう凪と絡んでいくかも、とても気になります。
 
あと最後にこの漫画の注目点は節約!
こんな節約術
・豆苗は水につければ2・3回は食べれる。
・パンの袋止めをコンセントにつけて名前を入れておくと、
どのスイッチを切ればいいか一目瞭然。
・小麦粉と水と練ったすいとん。
・ゴーヤの熟れた実の種のまわりはゼリーみたくておいしい。
・パンの耳にナッツたっぷりのチョコスティック うまそー
 
他にどんな節約術を駆使していくのかも、単純に楽しみですよね。
 
そしてこの凪のお暇 かなりドラマ化や映画化に最適な作品ですよね。
実現する日も近いのではないでしょうか。まあキャストと監督次第だとはおもいますが。
 
今回は1巻の感想でしたが、すでに最新刊は4巻まで発売中です。
 
冒頭にも書きましたが、2019年のまんが大賞にもノミネートされています。
ライバルは多いですが、私は「凪のお暇」が受賞するのではと予想しています。
 
あと「メタモルフォーゼの縁側」にも期待!って
ただ自分が好きな漫画を選んでいるだけですね。失礼しました。
 
では、長々と読んで頂きありがとうございました。
またお会いしましょう。ポーでした。
 

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ABOUTこの記事をかいた人

現役古本屋店員です。40代中年。映画・漫画・アニメ・歌舞伎・落語・小説・音楽全般などが好きです。国内・国際政治や出来事を勉強しつつ、それに関連するものを紹介できたらと思っています。宅建資格挑戦中。最近父になりました。